日本では北海道にしか分布していない、イワナの仲間。 普通は川の最上流部で見られるが、知床近辺など流程の短い河川であれば、河口近くにも生息する。 日本産はほとんどが陸封型で30cmに達するのも稀だが、アラスカやカムチャッカなど北方ではかなりの数が海に下り、最大で約1.3mという記録もある。知床周辺では降海型がごく少数現れるようだが、あまり大きいものはいない。なお、然別湖にしか分布していないミヤベイワナは、オショロコマの亜種である。 かつては川に溢れる程数多く生息していたと言われるが、近年では生息環境の悪化により数を減らしてきている。 美味な魚の多いサケ科魚類の中では、本種はあまり味が良くないとされている。