魚図鑑
ウッカリカサゴ(カンコ)
画像提供:Rock'n Fish
□説明
かつてはカサゴの深場に住んでいるタイプだと思われていたが、1978年に別種とされた。「ウッカリカサゴ」の名の由来は、「学者がうっかりしてカサゴと区別していなかった」という事による。 カサゴよりもずっと沖合いに生息しており、成魚は水深100~150m前後の深場に見られる。その為、関西では「沖ガシラ」と呼ばれている(ガシラはカサゴの地方名)。関東の釣り人には「カンコ」の名で親しまれている。 カサゴよりも赤味が強く、側線付近に縁取りのついた白い斑点がある事で区別できる(カサゴは側線付近に斑点がないか、あっても斑点に縁取りはない)。また、カサゴよりも大きくなり、大型は60cmにもなる。 ただ、食味に関してはカサゴよりも淡白で旨味に欠けると言われている。刺身よりも唐揚げや煮付けなど、加熱した調理法の方が向いている。