魚図鑑
イスズミ
画像提供:Natural Tripper
□説明
南日本に生息しており、黒潮の影響を受ける地域に多い。メジナにやや似ているが、別のイスズミ科に属する魚である。 馬力があって引きが強く、そのパワーはメジナをしのぐ。しかし、コマセを撒くと大量に集まってエサをとっていくので、磯釣り師からは外道として嫌われている事が多い。また、釣り上げると脱糞する事があるので、「ババタレ」と呼ばれたりする。 身に独特の臭みがあるのも嫌われる一因だが、冬になってハバノリを食べるようになると、この臭みがなくなり非常に美味しくなる。 この時期のイスズミは伊豆諸島あたりでは最高に美味しい魚だと評価されており、また大分県では「焼き切り」というカツオのタタキのような郷土料理の食材にもなっている。