魚図鑑
イイダコ
□説明
触手を含めても最大30cm程度にしかならない小型のタコ。波の静かな内湾に多い。 米粒のような卵を持つ事から「飯(イイ)ダコ」の名がつけられた。卵を持っているメスは「飯持ち(いいもち)」として珍重されるが、卵を持たないオスは「スボケ」と呼ばれて数段低く扱われる。 腕の付け根に金色に輝く目玉模様があるのが特徴で、イイダコ同様小型のタコであるマメダコやスナダコにはこの模様がないので簡単に区別できる。 ラッキョウや豚の脂身、白い陶磁器等をテンヤにつけて狙うが、これはイイダコが白くて動くものをエサだと思って飛びつく習性を利用した釣法である。イソメにも食いついてくる事が多く、キスの投げ釣り等で外道として釣れる事もある。 身は柔らかくてとても美味しく、唐揚げや煮付け、刺身、天ぷら等で美味。米と一緒に炊いた「タコ飯」も美味しい。