魚図鑑

ヤリタナゴ
□説明
日本産タナゴ類の中ではポピュラーな種類で、本州、四国、九州北部に広く分布している。タナゴ類にしては体高が低く、口元に1対のヒゲがあるのが特徴。バラタナゴ(オカメタナゴ)と並んでよく釣れるタナゴで、水の淀んだ所よりも流れのある小川に多く見られる。 産卵の際、主にマツカサガイの中に卵を産みつけるが、水路の護岸化などで二枚貝がいなくなると繁殖できなくなってしまう。その為、タナゴ類の中ではまだ普通種であるものの、各地で生息数が減少している。 苦味が強いので食用にすることはあまりないが、佃煮や雀焼などにして食べる事はある。