魚図鑑

マアナゴ(アナゴ)
画像提供:FISHING WORLD
□説明
アナゴ科の代表種で、単に「アナゴ」と言えば本種を指す。 オスよりもメスの方がずっと大きくなり、1m近くに成長するものもいる。砂泥底を好むので、外海よりは内湾に多い。 体側に白点が並ぶのが特徴で、この白点が秤の目のように見える事から、築地では「ハカリメ」と呼ぶ事がある。北海道や東北では「ハモ」と呼ばれるが、ハモ科のハモと混同しないように注意する事。 夜行性の為、夜間に投げ釣りで狙う事が多いが、東京湾では船から半夜釣りで狙う事が多く、初夏~夏にかけての風物詩となっている。なお、口はかなり硬いので、アタリがあったらしっかりアワセを入れた方が良い。 調理法は煮アナゴや天ぷらがあまりにも有名だが、白焼きも非常に美味しい。また、骨せんべいや頭を揚げた「カブト揚げ」も美味で、酒のつまみに最適。刺身で食べる事もあるが、ウナギと同様に血液と粘液に弱毒があるので、生食する際には素人調理は避けた方が良いだろう(この毒は、加熱すれば分解する)。なお、高知では稚魚の事を「ノレソレ」と呼び、珍味として珍重している。 関東では東京湾、関西では瀬戸内海で獲れたものが美味として名高い。