魚図鑑
ホテイウオ(ゴッコ)
画像提供:トリプルAさん
□説明
本州中部以北に分布しており、北海道では「ゴッコ」の名で親しまれている。 ボールのように丸い体が特徴で、その姿はまるで巨大なオタマジャクシのよう。また、ヌメリがとても多く、ブヨブヨ柔らかい体をしている。この丸っこい体型が布袋様に似ている事から「ホテイウオ」の名がついた。腹ビレは吸盤に変化しており、岩盤などに吸い付く事ができる。 普段は水深100m前後の深場に生息しているが、冬になると産卵の為に浅場にやってくる。産卵後メスは死んでしまい、残ったオスも孵化するまで何も食べずに卵の保護をし、稚魚の誕生と同時に絶命してしまう。 釣れる事はあまりないが、本種を昆布出汁と醤油で煮た「ゴッコ汁」は道南の冬の風物詩として有名(味噌仕立てにする場合もある)。鍋物以外には唐揚げなどで美味。また、肝や卵もとても美味しい。