魚図鑑

ブラウントラウト
画像提供:Fun to Fly Fishing
□説明
ヨーロッパや西アジア、モロッコが原産の外来魚。ヨーロッパでマスと言えば本種を指す。シューベルトの曲「鱒」で歌われている魚でもある。 北アメリカや南アメリカのパタゴニア、ニュージーランド等世界各地に放流されて定着しており、日本にはアメリカ経由で、ブルックトラウトに混じってやってきた。国内では芦ノ湖や中禅寺湖、支笏湖等が有名な釣り場。かつては本栖湖が70cmオーバーの「モンスターブラウン」が釣れる湖として有名だった(今はブラウントラウトで話題になる事はほぼない)。 ニジマスと比べると魚食性が強く、より大型のエサを好む。また、サケ科魚類の中では比較的高水温に強く、中でも地中海のサルディニア島に生息するものは30℃近い水温でも生存が可能である(ただし、このサルディニア産のものは絶滅寸前)。海に降ったものはシートラウトと呼ばれ、全身が銀色になる。 日本では食用とする事はあまりないが、ヨーロッパではポピュラーな食材で、ソテーやムニエル等で賞味されている。