魚図鑑

ヒガンフグ
画像提供:KUROAIぼっこさん
□説明
危険! 卵巣、肝臓に猛毒が、皮膚と腸に強毒が、精巣に弱い毒がある 春の彼岸の頃に、産卵の為に接岸するので「彼岸フグ」の名がつけられた。 岸から釣れるフグの中ではわりと大きくなる方で、30cmくらいになる。 黒褐色の斑紋が体に並ぶが、似たような模様のフグは何種類かいる。ただ、本種は体表に細かいイボのような突起があるので、この点を覚えておけば他のフグと区別する事は容易である。 また、眼が赤味を帯びるので「アカメフグ」と呼ばれる事もあるが、別種で和名「アカメフグ」というフグもいるので混同しない事。船宿で「アカメ」「アカメフグ」と言うと、本家のアカメフグではなく本種の方を指す事が多い。 フグ類の中でも特に味が良く、トラフグに次いで美味だと言われている。刺身や唐揚げ、鍋、干物などで美味しいが、卵巣と肝臓に猛毒を、皮膚と腸に強毒を持っているので素人料理は絶対に避ける事。また、肉は基本的に無毒だが、ごくまれに弱毒を持つものもいるので注意が必要である。