魚図鑑
アブラソコムツ(サットウ)
□説明
危険! 身の脂に大量のワックスを含んでいる 「ムツ」と名につくが、バラムツと同じクロタチカマス科に属している。本種の釣りが盛んな駿河湾では「サットウ」と呼ばれている。 大きいものは1.5mを超える巨大魚で、普段は水深数百mの深海に潜んでいる。 バラムツと比べると尾の付け根(尾柄)がより細く、大きな隆起線があるので区別は容易である。また、バラムツよりも尾部の小離鰭の数が多い。 バラムツ同様、深海ジギングのターゲットとして知られているが、ジグのフックにサンマをつけて狙う事が多い(ジグ単体でも釣れるが、確率は落ちる)。同じ釣り方で狙うバラムツとセットで語られる事が多いが、引きに関してはスピードに優る本種の方が圧倒的に強い。かなりのスピードで食い上げてくる事もしばしばある。 なお、体内の脂に人体では消化できないワックスを大量に含んでいる為、食べるとひどい下痢や腹痛、また皮膚から脂が漏れる「皮脂漏症」を起こしてしまう。その為、食品衛生法で販売が禁止されている。美味だと言われる事があるが、食べない方が良い。