魚図鑑

ニベ(イシモチ)
□説明
通称「イシモチ」でよく知られる魚。東京湾などの船釣りで「イシモチ」と言うと近縁のシログチの事だが、砂浜からの投げ釣りで「イシモチ」と言えばこのニベを指す事が多い。岸から釣れるのは30cmくらいまでの小型が中心で、大型になると沖合いに出てしまう。シログチと比べると、外洋に面した砂浜に多い。 本種のウキ袋から作る膠(にかわ)がとても接着力に優れていたので、かつては"ニベ"という言葉は接着剤の代名詞にもなっていた。ここから、"とりつくしまもない、愛想もない様子"を"にべもない"と言うようになった。 練り物の高級材料として知られた魚だが、身は少し水っぽいものの塩焼きにしても美味しい。また、鮮度が良ければ刺身もイケる。