魚図鑑

ナイルティラピア(チカダイ)
画像提供:LURE FREAK
□説明
西アフリカやナイル川水系が原産地の淡水魚。 日本には1962年、アラブ連邦より食用を目的に導入された。 日本に定着しているティラピア類の中では最も大型で、50cm以上になる。 何でも食べる雑食の魚で、練り餌はもちろん小さいルアーにもよく食いついてくる。 味や食感がタイ類に近いという事から「チカダイ(学名の小種名・ニロチカに由来)」と名づけられ、一時期はスーパーで売られていたり、回転寿司店等で使用された事があった。 なお、東南アジアのタイには日本経由で導入されており、現地では食用魚として広く利用されている。 元来がアフリカの魚であるので低水温には弱いが、温排水の流れ込む河川では完全に定着、繁殖している。 特に沖縄では数多く見られる。 口の中で子育てをする「口内保育」をする事で知られており、この習性の為に稚魚の生存率は高い。 さらに環境変化への耐性が非常に高く、水質汚染にも塩分にも強い。 ドブ川にも完全な海にも生息しており、海水の数倍の塩分濃度でも生存が可能である。 外来生物法により、要注意外来生物に指定されている。