魚図鑑

ソウギョ
□説明
一見コイに似ているがヒゲはなく、背ビレの基底が短い事で区別できる。 中国原産の外来魚で、「草魚」の名の通り、植物を主に食べる。その為、ソウギョを専門に狙う時には草をエサに使う。1mを超える大物も珍しくない為、淡水の大物釣りの対象となっており、東京と千葉の境を流れる江戸川下流域では1.6mを超える超大物が釣れた事もある。 産卵の時には川を遡上するが、卵は川を2日程ゆっくり降って孵化するので、日本では長い下流域を持つ利根川水系以外では繁殖していない。 中国ではアオウオ、コクレン、ハクレンと並び「四大家魚」と言われて古くから食用として養殖されており、日本には戦時中に食用目的で導入されたが、日本人の舌に合わなかったのか、食用としてはあまり利用される事はなかった。除草を目的として各地に放流される事が多かったが、巨体で食欲が旺盛な為、すっかり水草を食べ尽されてしまった所もある。