魚図鑑

アカヤガラ
□説明
日本に2種類いるヤガラ科の魚で、体長の3分の1を占めるほどの大きな吻と尾鰭の中央のみが細長く伸びるのが特徴。 名前の由来はその独特の魚体が「矢柄」に見えるため。 吻が長いために大きく口を開いて獲物を捕食するのかと思いきや意外と吻の先端部のみが開く「おちょぼ口」である。 北海道から琉球列島まで生息するが、沖合での泳がせ釣りやジギングなどで目的外の魚として釣りあげられることが多い。 食材としては身は白身で非常に美味。吻が大きく非常に歩留まりが悪いため価格も高値感があり、料亭がメインの流通先となる。 刺身・干物・吸い物等の椀種の他、塩焼き・煮付けなどで美味しい。 昔は乾燥させて漢方薬として用いた。