魚図鑑
クロサバフグ
画像提供:トクノシンさん
□説明
危険! 毒をもつ個体がいる 「無毒のフグ」として認識されるサバフグであるが、実際に無毒なのはこのクロサバフグではなくシロサバフグのほう。 クロサバフグは南の個体になるほど筋肉に弱毒をもつ可能性が高く、実際に無毒と信じて調理したところ中毒を起こした例が存在している。 卵巣・精巣・肝臓に強毒があることがある。 シロサバフグとの区別としては、まず尾部が全体に黒く、黄色っぽいシロサバフグと区別できる。 また、尾部の上端と下端に小さくL字状に白くなっている特徴的な部分があり、この点でもすぐにクロサバフグと判断できる。 似たサバフグの仲間でドクサバフグという南方の種類がいるが、こちらは筋肉も強毒で死亡例もあるので素人料理は行うべきではない。 また、昔は近海物は無毒とされていたものでも、近年の温暖化の影響により有毒化している魚類もいるので、本種についても警戒すべきである。