魚図鑑

クロカジキ(クロカワカジキ)
□説明
危険! 長い吻が鋭い トローリングで狙うカジキ類の代表的な存在で、釣魚としては究極のターゲット。カジキ類の中でも特に大型になる種類で、最大では5m・900kg以上になる。オスよりもメスの方がずっと大きくなる。外洋性が強く、岸近くによる事はない。 「黒カジキ」の名は、死ぬと体色が黒っぽくなる事に由来しているが、死ぬ直前は鮮やかな青色をしているので、英語では「ブルーマーリン」と呼ばれている。また、生きている時は体側に青い横縞が10数本並んでいるが、死ぬとこの縞は消えてしまう。マカジキも同じように横縞を持っているが、クロカジキの方がより体高があり、第一背ビレの高さが低い事で区別できる。 本種をはじめとする大型のカジキは外洋の生態系の頂点に君臨しており、カツオやマグロをよく捕食する。その為「カツオクイ」という地方名も持っている。国内では伊豆諸島や紀伊半島、沖縄、与那国島周辺等に良い漁場がある。 マカジキには劣るがかなり美味で、刺身やムニエル、照り焼き等で美味しい。