魚図鑑

カラフトマス(セッパリマス)
画像提供:魚種格闘技戦!
□説明
産卵期になると、オスの背中がラクダのコブのように大きく隆起するのが特徴。その為、セッパリマスやラクダマスなどの別名がある。 生まれた川に遡上してくるのはサケよりもやや早く8~9月頃であるが、サケ程母川にきちんと戻ってくるわけではなく、生まれた川とは別の川に遡上して産卵するものも少なくない。サケ科の中で最も海洋生活に適応しており、孵化した稚魚は川に留まる事無くすぐに降海する。海で生活する期間はきっちり2年で、1年ごとに豊漁・不漁を繰り返す事で知られている。北太平洋に生息するサケ属の中では、最も資源量が多い。 食用魚としてはサケに比べると扱いが低かったりするが、大量に接岸するのが気温の高い時期の為、昔は保存に向いていなかった事が大きな理由である。塩焼きやムニエルなどで十分美味しい。ちなみにサケ缶に使われているのは本種である事が多い。