SALT
これからの季節、エギンガーにとって、アオリイカの自己記録更新を目指すには持ってこいの季節だ。

今回は、「とことんエギ★パラダイス」の取材に同行し、早春のティップラン釣行に密着。

茜香おねぃさんにとっては、出演2回目にして、初めてのティップラン。

先生をしてくれるのは、クレイジーオーシャンの太田武志さんだ。

果たして、どんな大物を釣り上げてくれるのか?非常に楽しみである。
まずは基礎編。「ティップラン」とは?
本格的にエギングをするのは、今回で2回目という茜香おねぃさん。

前回の取材では、ボートのキャスティング少々と、地磯でのオカッパリのみ。

ティップランは初めてだという。

「ティップランって、楽しそうですよね。ティップらんらん♪みたいな(笑)」取材前には、そんなことも言っていた茜香おねぃさん。

先行き不安だが(笑)、話はどんどん進めていこう。

番組では、初心者のおねぃさんのために、ティップランの基礎をみっちり教えていた。

太田さんの話は、実に分かりやすい。

何を隠そう、太田さんはティップランの発案者。

当然、発案者なので、茜香おねぃさんの素朴な疑問にも、なんでも即答だ。

「ティップラン」とは、穂先・ティップがアオリイカのアタリによって、走る(ラン)から「ティップラン」、そこからそう名付けられた。

船をどてらで流しながら、エギをボトムまで落とし、シャクってステイ。

穂先に出る微妙なアタリをとって釣るのが、ティップランの基本である。

今回は、初心者にも扱いやすいクレイジーオーシャンの「 オーシャンウィップ OW-66 ライトスター66」というロッドを使用。

エギは、オーシャンスキップ3.5号

オーシャンシンカーというシンカーで重さを調整しながら、取材が進められた。
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今回は「型狙いのティップラン」
今回の出船場所は、和歌山県田辺の内之浦港。

そこから南へ船を走らせ、船長がオススメするデカイカの実績ポイントへ。

「この時期の和歌山南紀は、黒潮の接岸状況によって釣果が大きく変わる。今回の取材も、いいタイミングで接岸してくれるかヒヤヒヤでしたよ(笑)」という太田さん。

この日の水温は、17.5℃。

黒潮が接岸している証拠だ。

「今回は、数というより型を狙います」と太田さん。

昨年の4月、太田さんが3キロ以上のモンスターアオリを釣り上げたのも、今回と同じ船「サウスカレント」さんだ。

取材は2月下旬。

されど、黒潮接岸・同じ船となれば、期待に胸を膨らましてしまう。

茜香おねぃさんにもキロアップを釣ってもらえるかもしれない。
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狙いは「アカイカ型」
出船前、太田さんは茜香おねぃさんにこう説明していた。

「今回の狙いは、アオリイカでも『アカイカ型』なんです。 今の和歌山では、シロイカ型とアカイカ型が釣れるのですが、3キロから4キロ、5キロ以上まで育つアカイカを狙いたいと思います。」

アオリイカには3種類あり、「シロイカ型」、「アカイカ型」と「クワイカ型」がある。

エギンガーにお馴染みのアオリイカは、シロイカ型がほとんど。

このシロイカ型は、大きく育っても3キロ、1キロ前後までは育つのがほとんどだそうだ。

シロイカとアカイカの見分け方は、名前のごとく、死んでから白くなるのがシロイカ。

赤くなるのがアカイカ。

形は、シロイカは丸いフォルムなのに対し、アカイカはどちらかというと細長いのが特徴である。

アカイカは、日本では黒潮の当たる地域で多く生息が確認されているそうだ。
シャクった後は集中!
ようやく実践。

茜香おねぃさんは指導を受けながら、初ティップランを、ルンルンならぬ、ランラン気分で楽しむ。

オーシャンスキップ3.5号32gに、オーシャンシンカーは20g。

水深30m前後のポイントを探っていく。

エギをボトムまで落とし、10回前後シャクって5秒ステイ。

それで当たらなければ、再びボトムまで落とし、それを繰り返す。

これが、このポイントでの基本だ。

もちろん、水深や潮・風など当日の状況に合わせて、シャクる回数・大きさ、ステイの時間は変えていく。

ここで太田さんからアドバイス。

「着底するまで、のんびりと他のことをしている方もいるのですが、キモは、ボトムに着いたら、すぐにシャクリ始めることです。 神経質になり過ぎることはないですが、エギをずっとボトムに置いていると、アオリイカが『エサではない』と判断してしまいます。 最初のフォールで落ちているエギをイカが追っているとして、着底後ずっとボトムに置いておくのは、せっかくのチャンスを逃すようなもの。 着底後すぐにシャクって、イカが『あ、逃げられる』と思って抱いてくるチャンスを活かしましょう。」

さらに、太田さん。

「基本的に、ティップランのアタリは竿先のみに出ます。 シャクった後は、竿先に集中です。ですが、僕が使っているオーシャンソード、茜香おねぃさんが使っているオーシャンウィップは1ピースなので、 アタリが出やすいのです。 なので、アタリは竿先だけではなく、手元まで伝わることが多いので、初心者の方にも使いやすいですよ。」

イカパンチは全て無視?
初心者は、疑わしいアタリは全て合わしていくのが基本。

その中で、その微妙なアタリがアオリイカなのか、魚なのかを体で覚えていくのだ。

しかし、太田さん。

船内で1杯釣れ、自身にも茜香おねぃさんにも数回アタリがあって、合わせられなかった頃から様子が違ってきたのだ。

「さっきあった強烈なアタリは、アカイカ型かもしれない。 実は、大きく育つアカイカを釣るには、最初のアタリは無視して、次に抱き込んだら合わせるのがキモなのです。 それを昨年発見しました。」

つまり、強烈なイカパンチは無視して、じっくり聞きながら合わせるのが、デカアオリを釣り上げるコツというのだ。

「それが分かってから、2キロ・3キロオーバーのアオリイカを選んで釣ることが出来るようになりました。 種子島では、それが見事にハマり、大爆発でした(笑)」

そんなことができるのか!?
アタリがあれば、すぐに合わしたいところだが、ここは我慢することも覚えたほうが良さそうだ。
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初ティップランでモンスター捕獲?!
ティップランの基礎講座を終えた茜香おねぃさん。

前回から放送2回目にして、自分のジンクスにしようとしている「エギのカラーを変えた直後は釣れる」を信じて、カラーチェンジ。

カラーは、「ほっぺがポッと染まってかわいい」とお気に入りのパープルパープル。

基本に忠実にエギをボトムまで落とし、シャクるおねぃさん。

しかし、ここで根掛かり。

お気に入りのエギをどうしても回収したいおねぃさんが必死に外そうとしていると、「ん??」と違和感。

ここで、太田さんから「それ、イカや!デッカいイカや!」の声。

どうしていいか分からない茜香おねぃさん。

太田さんの指示に従いながら、慎重にリールを巻き上げる。

船内の視線全ては、茜香おねぃさんに向けられる。

そして・・・

おっと、これ以上書くとエギパラの番組スタッフに怒られるので、詳しくは番組でご確認を!
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最後に
太田さんと茜香おねぃさん、こんなことも話をしていた。

「僕はバスフィッシングから釣りを始めました。 それから海でもボートに乗るようになり、ティップランを生み出しました。 ブラックバスもアオリイカも同じ。 寒くなれば、深場へ逃げこむし、暑ければ、涼しいところに移動する。 なので、バスフィッシングだけを楽しんでいる方がいれば、エギングも一度試してほしいですね! あのデカアオリのアタリを経験すれば、ティップランの魅力にハマること間違いなしですよ。」
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