本湖

秋の千葉県・笹川湖(片倉ダム)

ボートゲーム攻略法!

秋の到来と共に本格的なハイシーズンに突入した関東のバスフィッシング。 今回は「亀山湖」「高滝湖」と並び千葉県の超メジャーバスフィールド「笹川湖(片倉ダム)」でのボートゲーム攻略法をお届けしよう。

秋は水温が安定しバスが活発に行動できる季節。 それ故、バスはフィールド中に散らばり、あらゆる場所に潜む可能性がある。 これは一見すると"どこでも釣れそう!"的な楽天的な考え方も出来るが、逆に広範囲に散らばり釣りの選択権が増えた中でいかに効率良くコンディションの良いバスを探しストロングパターンにハメて行けるか、という難しさもある。 そこで今回ご指南いただくのは、ここ笹川湖でレンタルボート店「笹川ボート」を営む渡辺さんと、毎週のようにフィールドに通う常連さん達に話を聞いてきた。シークレットなロコ情報が満載。必見です!
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笹川ボート
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ボート桟橋
■笹川湖(片倉ダム)の特徴
笹川湖は2001年に完成した新しい人造湖で、千葉県房総半島のほぼ中央にあり、隣接する亀山湖上流の小櫃川水系・笹川に位置している。 ダムサイトのあるエリアは本湖と呼ぶほどの大きな溜まりの広さはないが、上流下流に伸びる笹川筋の奥行きは広く、水量次第では相当上流まで釣りが出来る。 またその湖岸線は垂直に切り立った岩盤エリアと、至る所に大きな立ち木群が乱立している抜群のロケーションが連続する非常に魅力的なフィールドだ。
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雰囲気最高!
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立ち木群!
■現在バスはどんな状況?
編集部 ※以下、編) 現在バスはどんな状況ですか?
笹川ボートさん ※以下、笹) ここ最近は、シェードや流れ込みなどにバスが固まっていた、いわゆるサマーパータンとは明らかに変わり、急に魚が広範囲に散った感じです。 やはり水温が下がりバスの適水温になってきたので、魚の活性もグンと上がり、あらゆるシチュエーションの場所に居るようですね。
編) なるほど、もうすっかり秋なんですね。 では現在の笹川湖で広範囲に散ったバスを探すうえで、キーワードを挙げるとするとどうでしょうか?
笹) どのフィールドでも秋の定番と言えるファクターですが、基本的には「ベイトフィッシュ」、そしてエリアの「水質」がキーワードとなりますね。 秋のバスは盛んにベイトを追って捕食しますので、まずはベイトフィッシュの有無がポイントを見分けるキーとなります。 そして当然ベイトフィッシュもバスも過ごし易い"良い水である"というのが重要です。 これは急激な見た目の濁りも関係しますが、一番は「ターンオーバー」現象によって水が悪くなっている場所はNGだということです。 今後秋が深まるにつれて、この「ターンオーバー」は各所でおこる可能性があるのでとにかく要注意ですね。
編) やはり秋の定番といえるキーワードですね。 では具体的に笹川湖のベイトフィッシュについて教えて下さい。
笹) どのフィールドでも秋の定番と言えるファクターですが、基本的には「ベイトフィッシュ」、そしてエリアの「水質」がキーワードとなりますね。 秋のバスは盛んにベイトを追って捕食しますので、まずはベイトフィッシュの有無がポイントを見分けるキーとなります。 そして当然ベイトフィッシュもバスも過ごし易い"良い水である"というのが重要です。 これは急激な見た目の濁りも関係しますが、一番は「ターンオーバー」現象によって水が悪くなっている場所はNGだということです。 今後秋が深まるにつれて、この「ターンオーバー」は各所でおこる可能性があるのでとにかく要注意ですね。
■ベイトフィッシュについて
編) やはり秋の定番といえるキーワードですね。 では具体的に笹川湖のベイトフィッシュについて教えて下さい。
笹) 秋の笹川湖のメインベイトとなるのが「オイカワ」です。 このオイカワが大きな群れとなって色々なスポットを回遊しています。 当然、この群れに着くバスと、居着きのバスもいますのでタイミングやポイントでそれらの魚を狙って行きます。 勿論、その他にもバスのベイトとなる生き物は居ますが、とにかく秋の笹川湖はオイカワがキーワードです。 そしてスポットとして上流狙いが良いですね。
編) ではもうひとつのキーワードとなった水質の問題、 「ターンオーバー」しているかどうか、はどうやって確認すれば良いのですか?
笹) あくまでも簡単な見分け方ですが、水面を竿先でかき混ぜると気泡ができますよね、 この泡が中々消えないと、そこの水はターンオーバーしている可能性が高いということになります。 バズベイトやポッパーなど水面を引いてくるルアーの航跡に出来る泡がすぐに消えず筋となって残る場所もターンしている証拠ですよね。
まあ一見して水が淀んで濁っていたりするのですぐに分かると思います。
■具体的なバスのポジション?
編) では具体的にバスはどんなポジションにいるのでしょうか?
笹) あくまでも基本的な話ですが… 初秋からは特に沖目にある立ち木にバスがいる傾向が強いですね。 そもそも笹川湖は多くの場所が急深な地形で立ち木だらけのフィールド。 そして想像以上に水の透明度が高く水深も深い。 当然フィッシングプレッシャーもあり、バスは立ち木の中層にいるようです。 勿論、そのレンジも相当上下します。例えばそれが3mの時もあれば5mより深い場合もあるので一概には言えません。 しかしキモは"沖の立ち木"です。 そこにサスペンドしている個体もいれば、そのレンジをキープしながら沖の立ち木間を行き来している個体もいるようです。 当然ベイトを意識したバスや居着きのバスもいるでしょう。
編) 沖の立ち木の中層にいる魚を狙うのですか… 結構難しい釣りになりそうですね。 実際にはどうやって攻略するのですか?
笹) これもあくまで代表的な釣り方のひとつですが、ノーシンカーワームなどを落とし込みバスの鼻先にルアーを直撃するか、スピナーベイトなどの巻きものを立ち木に通しバスが思わず下から飛び出してくるようなルアーで攻めるかです。 特に高比重ワームのフォーリング直撃パターンは効果的なようです。 当然、その日その時々によってバスが好むフォーリングスピードが存在するので、そのスピードを変えるためにジグヘッドやライトテキサスなどを使っても良いかと思います。 また天候や風向きの変化のタイミングで巻きものを使うのが効率的で有効です。
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高比重ワームが有効!
■ロコアングラーならではのシークレットは?
編) もしロコアングラーならではのシークレットなどがあれば、特別に教えて欲しいのですが…。
笹) いいですよ(笑)と言っても、そんな特別なシークレットはないですが… 実はビッグベイトが時に有効な武器となります。 沖の立ち木といっても、ここ笹川湖は立ち木群だらけのフィールド。 効率良く中層にいるバスにルアーをアピールし水面近くまで誘い上げてバイトに持ち込むには強烈なルアーが必要となります。それがビッグベイトなんですね。 そしてビッグベイトに限らずルアーのカラーにも気を使います。 実はカラーによって極端に食いが変わることを何度も経験しています。
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ビッグベイトは欠かせない!
■実績のあるポイントは?
編) 貴重な情報ありがとうございます。 もし良かったら実績あるポイントをいくつか教えてくれますか?
笹) そうですね… 強いてあげるのならダムサイト横の「宮ノ下」エリアですかね。 ここは大型が回遊してくる秋のベストスポットのひとつです。 実は笹川湖にはあまりないフラットエリアなんです。 また笹川ボートから左へ行った「岩の谷」でも最近50UPが釣れています。 ここは垂直岩盤エリアで、大きく曲がるアウトサイドベント部に位置しています。 そのすぐ近くには道路がスロープ状に水没しているなど変化の多いスポットですね。 他にも数が釣れる場所や大型が釣れる場所など色々と実績の高い場所はありますが、とてもポイントが多いので、ここで全ては書けないでしょう!(笑)
詳しくは是非フィールドに足を運んでいただき直接「笹川ボート」で聞いて欲しいですね。
編) 確かに! 皆様、是非抜群の雰囲気を持つ「笹川湖」で秋の釣りを満喫して下さい。
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「岩の谷」スポット
お問い合わせ先
笹川ボート
〒292-0526
千葉県君津市笹1743-28
TEL:0439-39-3655